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書籍詳細

精神科治療薬ハンドブック 改訂7版

精神科治療薬ハンドブック 改訂7版

上島国利  編著

A5判 652頁

定価(本体5,200円 + 税)

ISBN978-4-498-12990-0

2017年06月発行

在庫あり

精神科領域の治療薬について,その選び方・使い方を具体的かつ簡潔に示すハンディなベッドサイドマニュアル.総論では薬効別に共通の基本的知識を,各論では個々の薬剤について薬理作用・適応・副作用などを解説する.初版以来,臨床における重要性を踏まえたメリハリのある記述と,実践的な内容で支持されてきたロングセラー.本書1冊で精神科薬物療法に関する知識を網羅できる.7年ぶりの全面改訂・最新版!

7版の序

 昨今の医学界では分子生物的研究や画像診断技術が発展し,身体疾患ではその疾病の病態生理が明らかにされたものが多い.そのような疾患ではゲノムに則り最適の薬剤の選定が科学的になされ無駄のない治療が可能となる.特にがん治療の領域ではAI(人工知能)を駆使することにより,より効果的な治療が可能となっている.
 一方,精神科領域では主要な疾患も客観的な所見に乏しく,その病態生理も解明されていない.このような状況下においては,臨床医は自らの判断でより有効と思われる薬剤の選択をしなければならない.それゆえ日ごろから向精神薬に知悉していることが要請される.本書はその際の手引きとして1999年に初版が出版された.その後常に最新の情報の提供を心掛け改訂を繰り返した.改訂第6版は2010年に刊行されており7年が経過した.第7版の改訂に際しては新しく登場した薬物をはじめ,従来薬でも適応拡大,使用上の注意の改訂,副作用等,添付文書に反映された事項など必要な情報を記載した.精神疾患の治療に際して正しい診断,症状の適切な把握のもと科学的,合理的な薬物療法を行う際の座右の手引書として本書がお役に立つことを願っている.
 
2017年5月 
上島国利


初版の序

 本書は主として精神科領域で用いられる向精神薬のうち,精神科治療薬および狭義の向精神薬以外の抗てんかん薬,抗Parkinson薬,抗酒薬,脳機能改善薬などについて解説したものである.
 まず総論として各薬効群の開発史から基礎薬理,その効能効果,副作用につき述べられる.各論では現在臨床で使用が認可されている薬剤総てについて記載がなされている.その際基本となる薬剤や新薬,使用頻度が高い薬剤などについては,より詳細な解説がある.いずれにしろ総ての薬剤の適応・剤型・用量用法・禁忌・相互作用・副作用や使用上の注意については,記述されている.それゆえ,臨床の現場に備えて常に参照して頂くことにより,日常使われる薬剤の必要な知識が得られるように工夫されている.本書の活用により,適切な薬剤が選択され,適正に用いられ,副作用が防止されるように願っている.
 なお精神科領域の薬剤は長期間にわたり使用されることが多く,それに伴いさまざまなタイプの副作用が出現してくる.添付文書もそれらに応じてしばしば改訂される.それらの情報には敏感でありたいし,本書にも反映させたい.本書が現代の向精神薬療法に際して実際的な指針の参考になれば幸いである.

1999年6月
上島国利

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目 次

総 論
I 向精神薬の概念[上島国利]
 1 向精神薬とは
 2 向精神薬の分類

II 向精神薬による精神障害の治療[上島国利]
 1 向精神薬の効果・効用
 2 向精神薬投与に際して
 3 向精神薬の適切な用い方

III 主な向精神薬
 A 抗精神病薬[木内祐二]
  1 歴史
  2 分類
  3 薬理作用,薬物動態
  4 適応
  5 副作用
 B 気分安定薬[大嶋明彦,尾鷲登志美]
  1 歴史
  2 薬理作用,薬物動態
  3 適応
  4 副作用
 C 抗うつ薬[山田光彦]
  1 歴史と分類
  2 薬理作用,薬物動態
  3 適応
  4 副作用と安全性
 D 抗不安薬[大坪天平]
  1 歴史と分類
  2 薬理作用,薬物動態,力価
  3 適応
  4 ベンゾジアゼピン系抗不安薬の副作用
 E 睡眠薬[吉邨善孝]
  1 歴史と分類
  2 薬理作用,薬物動態
  3 適応
  4 副作用
 F 抗てんかん薬[横山尚洋]
  1 歴史と分類
  2 薬理作用,薬物動態
  3 適応
  4 副作用
  5 副作用出現時の対応
 G その他の薬剤[巽 雅彦,尾鷲登志美]
  1 抗Parkinson薬
  2 抗酒薬と断酒補助薬
  3 脳卒中治療薬,抗認知症薬
  4 AD/HD治療薬

各論
 1 抗精神病薬
  フェノチアジン系抗精神病薬[小山田静枝]
   1 クロルプロマジン塩酸塩
   2 レボメプロマジンマレイン酸塩
   3 プロペリシアジン
   4 ペルフェナジン
   5 フルフェナジン
   6 プロクロルペラジン
  ブチロフェノン系抗精神病薬[小山田静枝]
   7 ハロペリドール
   8 ハロペリドールデカン酸エステル
   9 ブロムペリドール
   10 ピパンペロン塩酸塩
   11 スピペロン
   12 チミペロン
  ジフェニルブチルピペリジン系抗精神病薬[坂井俊之]
   13 ピモジド
  ベンザミド系抗精神病薬[小山田静枝]
   14 スルピリド
   15 スルトプリド塩酸塩
   16 ネモナプリド
  チエピン系抗精神病薬[小山田静枝]
   17 ゾテピン
  イミノジベンジル系抗精神病薬[坂井俊之]
   18 クロカプラミン塩酸塩水和物
   19 モサプラミン塩酸塩
  インドール系抗精神病薬[坂井俊之]
   20 オキシペルチン
  その他の抗精神病薬[坂井俊之]
   21 レセルピン
  非定型抗精神病薬(SDA,MARTA,DSS)
   22 リスペリドン[小山田静枝]
   23 パリペリドン[小山田静枝]
   24 パリペリドンパルミチン酸エステル[小山田静枝]
   25 ペロスピロン塩酸塩水和物[山田光彦]
   26 ブロナンセリン[斎藤顕宜,山田光彦]
   27 オランザピン[山田光彦]
   28 クエチアピンフマル酸塩[山田光彦]
   29 クロザピン[小山田静枝]
   30 アセナピンマレイン酸塩[尾鷲登志美]
   31 アリピプラゾール[山田光彦]

 2 気分安定薬
  1 炭酸リチウム[大嶋明彦,尾鷲登志美]
  2 カルバマゼピン[大嶋明彦,尾鷲登志美]
  3 バルプロ酸ナトリウム[大嶋明彦,尾鷲登志美]
  4 クロナゼパム[大嶋明彦,尾鷲登志美]
  5 ラモトリギン[尾鷲登志美]

 3 抗うつ薬
  三環系抗うつ薬
   1 イミプラミン塩酸塩[山田光彦]
   2 クロミプラミン塩酸塩[山田光彦]
   3 トリミプラミンマレイン酸塩[山田光彦]
   4 ロフェプラミン塩酸塩[山田光彦]
   5 アミトリプチリン塩酸塩[山田光彦]
   6 ノルトリプチリン塩酸塩[山田光彦]
   7 アモキサピン[宍倉久里江]
   8 ドスレピン塩酸塩[宍倉久里江]
  四環系抗うつ薬[宍倉久里江]
   9 マプロチリン塩酸塩
   10 ミアンセリン塩酸塩
   11 セチプチリンマレイン酸塩
  トリアゾロピリジン系抗うつ薬[宍倉久里江]
   12 トラゾドン塩酸塩
  選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
   13 フルボキサミンマレイン酸塩[山田光彦]
   14 パロキセチン塩酸塩水和物[斎藤顕宜,山田光彦]
   15 塩酸セルトラリン[斎藤顕宜,山田光彦]
   16 エスシタロプラム[尾鷲登志美]
  セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
   17 ミルナシプラン塩酸塩[山田光彦]
   18 デュロキセチン塩酸塩[斎藤顕宜,山田光彦]
   19 ベンラファキシン[尾鷲登志美]
  ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)[斎藤顕宜,山田光彦]
   20 ミルタザピン
  中枢神経興奮剤[宍倉久里江]
   21 メチルフェニデート塩酸塩
   22 ペモリン

 4 抗不安薬
  ベンゾジアゼピン系抗不安薬
   1 ジアゼパム[白山幸彦]
   2 アルプラゾラム[白山幸彦]
   3 ブロマゼパム[白山幸彦]
   4 ロラゼパム[白山幸彦]
   5 トフィソパム[白山幸彦]
   6 オキサゾラム[白山幸彦]
   7 フルタゾラム[白山幸彦]
   8 メダゼパム[白山幸彦]
   9 クロルジアゼポキシド[白山幸彦]
   10 フルジアゼパム[白山幸彦]
   11 メキサゾラム[白山幸彦]
   12 ロフラゼプ酸エチル[白山幸彦]
   13 クロラゼプ酸二カリウム[白山幸彦]
   14 クロキサゾラム[白山幸彦]
   15 フルトプラゼパム[白山幸彦]
   16 クロチアゼパム[太田有光]
   17 エチゾラム[太田有光]
  非ベンゾジアゼピン系抗不安薬[太田有光]
   18 タンドスピロンクエン酸塩
   19 ヒドロキシジン塩酸塩
  その他の抗不安薬[太田有光]
   20 カルテオロール塩酸塩

 5 睡眠薬
  ベンゾジアゼピン系睡眠薬
   1 ニトラゼパム[太田有光]
   2 フルニトラゼパム[太田有光]
   3 ロルメタゼパム[太田有光]
   4 エスタゾラム[太田有光]
   5 トリアゾラム[太田有光]
   6 フルラゼパム塩酸塩[太田有光]
   7 ハロキサゾラム[太田有光]
   8 リルマザホン塩酸塩水和物[吉邨善孝]
   9 ミダゾラム[太田有光]
   10 クアゼパム[岡島由佳]
   11 エチゾラム[太田有光]
   12 ブロチゾラム[太田有光]
  非ベンゾジアゼピン系睡眠薬
   13 ゾピクロン[吉邨善孝]
   14 ゾルピデム酒石酸塩[尾鷲登志美]
  オレキシン受容体拮抗薬[尾鷲登志美]
   15 スボレキサント
  メラトニン受容体拮抗薬[尾鷲登志美]
   16 ラメルテオン
  バルビツール酸系睡眠薬[吉邨善孝]
   17 フェノバルビタール
   18 ペントバルビタールカルシウム
   19 アモバルビタール
   20 セコバルビタールナトリウム
   21 チオペンタールナトリウム
  その他の睡眠薬[吉邨善孝]
   22 トリクロホスナトリウム
   23 ブロムワレリル尿素
   24 抱水クロラール

 6 抗てんかん薬
  バルビツール酸系抗てんかん薬
   1 フェノバルビタール[稲本淳子]
   2 プリミドン[稲本淳子]
   3 フェノバルビタールナトリウム[巽 雅彦]
  ヒダントイン系抗てんかん薬
   4 フェニトイン[稲本淳子]
   5 エトトイン[稲本淳子]
   6 ホスフェニトインナトリウム水和物[巽 雅彦]
  配合剤[巽 雅彦]
   7 フェニトイン・フェノバルビタール
   8 フェニトイン・フェノバルビタール・安息香酸ナトリウムカフェイン
  ベンゾジアゼピン系抗てんかん薬[稲本淳子]
   9 ジアゼパム
   10 ニトラゼパム
   11 クロナゼパム
   12 クロバザム
  ベンズイソキサゾール系抗てんかん薬[稲本淳子]
   13 ゾニサミド
  分枝脂肪酸系薬[稲本淳子]
   14 バルプロ酸ナトリウム
  イミノスチルベン系薬[巽 雅彦]
   15 カルバマゼピン
  新世代薬[横山尚洋]
   16 ガバペンチン
   17 トピラマート
   18 ラモトリギン
   19 レベチラセタム
   20 スチリペントール
   21 ルフィナミド
  オキサゾリジン系薬[巽 雅彦]
   22 トリメタジオン
  サクシミド系薬[巽 雅彦]
   23 エトスクシミド
  炭酸脱水酵素阻害薬[巽 雅彦]
   24 アセタゾラミド
  スルホンアミド系薬[巽 雅彦]
   25 スルチアム
  アセチル尿素系薬[巽 雅彦]
   26 アセチルフェネトライド
  その他の抗てんかん薬[巽 雅彦]
   27 テトラコサクチド酢酸塩
   28 抱水クロラール
   29 臭化カリウム
   30 臭化ナトリウム

 7 抗Parkinson薬[巽 雅彦]
  ベラドンナアルカロイド
   1 アトロピン硫酸塩水和物
  フェノチアジン系抗Parkinson薬
   2 プロメタジン塩酸塩
   3 プロフェナミン
  アミノプロパノール系抗Parkinson薬
   4 トリヘキシフェニジル塩酸塩
   5 ビペリデン
  ドパミン遊離促進薬
   6 アマンタジン塩酸塩
  レボドパ含有製剤
   7 レボドパ
   8 レボドパ/カルビドパ水和物
   9 レボドパ/ベンセラジド塩酸塩
   10 レボドパ/カルビドパ水和物/エンタカポン
  ドパミン作動薬
   11 ブロモクリプチンメシル酸塩
   12 ペルゴリドメシル酸塩
   13 カベルゴリン
   14 タリペキソール塩酸塩
   15 プラミペキソール塩酸塩水和物
   16 ロピニロール塩酸塩
   17 ロチゴチン
   18 アポモルヒネ塩酸塩水和物
  ノルアドレナリン前駆物質
   19 ドロキシドパ
  抗コリン薬
   20 マザチコール塩酸塩水和物
   21 ピロヘプチン塩酸塩
  MAO-B阻害薬
   22 セレギリン塩酸塩
  カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ阻害薬
   23 エンタカポン
  ベンズイソキサゾール系薬
   24 ゾニサミド
  アデノシンA2A受容体拮抗薬
   25 イストラデフィリン

 8 抗酒薬[安部康之]
  1 シアナミド
  2 ジスルフィラム
  3 アカンプロサートカルシウム

 9 脳機能改善薬
  1 チアプリド塩酸塩[吉邨善孝]
  2 アマンタジン塩酸塩[磯野 浩]
  3 ドネペジル塩酸塩[磯野 浩]
  4 ガランタミン臭化水素酸塩[磯野 浩]
  5 リバスチグミン[磯野 浩]
  6 メマンチン塩酸塩[磯野 浩]

 10 その他
  AD/HD治療薬[尾鷲登志美]
   1 アトモキセチン
   2 メチルフェニデート塩酸塩
   3 グアンファシン塩酸塩
  ベンゾジアゼピン受容体拮抗薬[岡島由佳]
   4 フルマゼニル
  悪性症候群治療薬[岡島由佳]
   5 ダントロレンナトリウム

薬剤索引
事項索引

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執筆者一覧

上島国利  昭和大学名誉教授 編著
木内祐二  昭和大学医学部薬理学講座医科薬理学部門教授 
大嶋明彦  大島病院 
尾鷲登志美 牧田総合病院精神科部長 
山田光彦  国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神薬理研究部部長 
大坪天平  東京女子医科大学東医療センター精神科臨床教授 
吉邨善孝  済生会横浜市東部病院こころのケアセンター・精神科部長 
横山尚洋  横山クリニック院長 
巽 雅彦  横浜心療クリニック院長 
小山田静枝 医療法人社団慶竹会ほづみクリニック 
坂井俊之  坂井メンタルクリニック院長 
斎藤顕宜  国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神薬理研究室室長 
宍倉久里江 相模原市精神保健福祉センター 
白山幸彦  帝京大学ちば総合医療センターメンタルヘルス科教授 
太田有光  あつぎ心療クリニック院長 
岡島由佳  昭和大学病院附属東病院精神神経准教授 
稲本淳子  昭和大学横浜市北部病院メンタルケアセンター教授 
安部康之  医療法人尚仁会高田病院/医療法人社団石橋内科広畑センチュリー病院 
磯野 浩  埼玉森林病院院長 

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