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書籍詳細

Annual Review  腎臓 2016

Annual Review 腎臓 2016

【編集】   編集 / 富野康日己  順天堂大学名誉教授 編集 / 柏原 直樹  川崎医科大学教授 編集

B5判 206頁

定価(本体9,800円 + 税)

ISBN978-4-498-22424-7

2016年01月発行

在庫あり

注目すべきトピックを厳選し,その分野の第一人者が内外の文献を踏まえて最新の進歩を展望する.定評あるシリーズの最新年度版である.






 1987年,中外医学社から“Annual Review”シリーズの1つとして腎臓編が上梓され,これまで多くの腎臓基礎研究者および腎臓専門医のご尽力により各年度の腎臓病学の動向がまとめられてきました.基本方針通りBasic nephrology(生理,免疫・病理,分子生物学,検査・診断)とClinical nephrology(糸球体障害,尿細管・間質障害,全身性疾患と腎障害,水電解質異常,腎不全)にわけ,それぞれこの1年間の進歩がよくわかるように記載していただきました.今回も「Annual Review腎臓2016」として大変よくまとめられていると思います.最初から通読することも,あるいは関心あるポイントを絞って学ぶことも可能です.また,執筆論文の引用にも有用だと思います.
 本書を多くの基礎研究者,腎臓専門医,腎臓を専門とする“かかりつけ医”,大学院生などに活用していただきたいと願っています.
 執筆は,今回も新進気鋭の腎臓基礎研究者と腎臓専門医にお願いしました.皆さんの貢献に深く感謝申し上げます.しかし,内容の不備な点や過不足があろうかと思われますので,忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸いです.
 末筆ながら,本書の刊行にご尽力いただいた中外医学社の皆様に厚くお礼申しあげます.


2015年厳冬 都庁舎を眺めつつ
富野康日己 

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I.Basic nephrology



A.生理

1.偽性低アルドステロン症II型が明らかにしたWNKシグナルとKLHL3/Cullin3複合体による調節機構
〈蘇原映誠〉
  偽性低アルドステロン症II型(PHAII)とWNKキナーゼ
  WNKキナーゼとPHAII変異
  WNKキナーゼの基質としてのOSR1/SPAKキナーゼの発見
  WNK-OSR1/SPAK-NCCリン酸化カスケードとPHAII
  WNKシグナルの生理的な制御
  インスリンによるWNKシグナルの制御
  血管平滑筋におけるWNKシグナル
  新規PHAII原因遺伝子: KLHL3とCullin3
  WNKシグナルの今後の展望
2.アルドステロン-ミネラロコルチコイド受容体系に関する新知見
〈柴田 茂〉
  アルドステロン生合成の分子メカニズム
  接合尿細管(connecting tubules; CNT)から集合管(collecting duct; CD)におけるNa-Cl再吸収機構
  腎臓におけるNaCl再吸収 vs K+排泄の制御: “aldosterone paradox”
  リン酸化によるMRリガンド結合能の可逆的制御
  MRS843-Pの役割: 細胞選択的なMR活性化によるNaCl再吸収 vs K+排泄のスイッチング
  “aldosterone paradox”に関わるその他のメカニズム
3.糖尿病性尿細管障害の新規機序:フルクトースと尿酸
〈仲川孝彦〉
  Clinical studyにおける糖尿病性腎症と尿酸の関係
  糖尿病マウスにおける尿酸の役割
  高血糖からフルクトース,そして尿酸へ
  フルクトースによる尿細管障害
  ヒトにおけるフルクトース・尿酸と腎障害
  フルクトース代謝阻害により糖尿病性尿細管障害が軽減


B.免疫・病理

1.Alternatively activated macrophageと腎疾患
〈坪井直毅 丸山彰一〉
  腎疾患動物実験におけるマクロファージの機能解析実験の問題点
  M2型マクロファージへの形質転換を誘導し腎障害を軽減する試み
  M2型Mφ投与による腎疾患治療実験
  ヒト腎生検組織でのM2Mφの検討
  今後の課題と展望
2.腎アミロイドーシス
〈高橋直生 岩野正之〉
  腎アミロイドーシスの診断の進歩
  ALアミロイドーシスの線維原性の最近の知見
  新たな腎アミロイドーシス
  前駆蛋白質毒性(protein toxicity)とアミロイド沈着(mass effect)による臓器障害


C.分子生物学

1.多発性嚢胞腎の増悪メカニズム
〈土谷 健〉
  嚢胞の形成・進展と腎機能障害
  嚢胞発生と遺伝子
  繊毛と嚢胞
  嚢胞細胞と代謝障害
2.グレリンによる慢性腎臓病新規治療戦略
〈脇野 修 藤村慶子 伊藤 裕〉
  消化管ホルモングレリン
  グレリンの抗加齢作用の機序
  グレリンの腎臓への作用
  グレリンの腎臓における抗加齢作用
  グレリンの腎保護作用の臨床応用
3.腎再生医療の可能性と方向性
〈武井克仁 前嶋明人〉
  腎幹細胞・前駆細胞
  間葉系幹細胞(mesenchymal stem cell: MSC)を用いた細胞治療
  臓器再生


D.検査・診断

1.AKI バイオマーカーにおける新たな展開
〈真弓健吾 吉田輝彦 土井研人〉
  急性腎障害とバイオマーカー
  Neutrophil gelatinase-associated lipocalin(NGAL)
  L-type fatty acid-binding protein(L-FABP)
  Angiotensinogen
  Tissue inhibitor metalloproteinase-2(TIMP-2)/IGF-binding protein-7(IGFBP7)
  CKDへの進展
  今後の展望
2.Functional MRI
〈井上 勉 小澤栄人 石川雅浩 岡田浩一〉
  Conventional magnetic resonance imaging(MRI)
  Blood oxygenation level-dependent(BOLD)MRI
  Diffusion weighted image(DWI)
  Arterial spin labeling(ASL)
  23Na MRI
  MR elastography
3.シスタチンCに基づく欧米人,アジア系人種共通のGFR推算式
〈堀尾 勝〉
  標準化されたシスタチンCに基づくGFR推算式
  欧米人,アジア人におけるGFR推算式の妥当性評価
  GFR推算式の推算モデルとしての比較
  シスタチンC測定法の標準化の問題
4.糖尿病性腎症における可溶性TNF受容体のバイオマーカーとしての意義
〈合田朋仁 富野康日己〉
  糖尿病性腎症の一般臨床において求められているバイオマーカー
  腫瘍壊死因子(TNF: Tumor necrosis factor)とTNF受容体(TNFRs: TNF receptors)
  糖尿病患者における可溶性TNFRs(sTNFRs)と腎機能マーカーとの関連性-横断研究の結果から-
  糖尿病性腎症の進展を予測するマーカーとしての血清sTNFRs-縦断研究の結果から-
  糖尿病性腎症以外の腎疾患における血清sTNFRsの意義


II.Clinical nephrology



A.糸球体障害

1.IgA腎症の根治治療を目指した病因関連バイオマーカーの臨床応用と基礎的背景
〈鈴木祐介 鈴木 仁 武藤正浩〉
  病因に基づくバイオマーカーによる臨床応用の必要性
  臨床応用が期待されるバイオマーカーの病因論的裏付け
2.ネフローゼの分子標的療法
〈武井 卓〉
  リツキシマブの作用機序と薬物動態
  頻回再発型微小変化型ネフローゼ症候群に対するリツキシマブ治療
  巣状分節性糸球体硬化症および膜性腎症に対するリツキシマブ治療の効果
  リツキシマブの副作用
  その他の分子標的療法
3.Notchシグナルと糸球体障害
〈淺沼克彦 田中絵里子〉
  Notch 1シグナル再活性化と糸球体障害
  Notch 2シグナル再活性化とポドサイト障害
  Notch 3 シグナル再活性化と糸球体障害


B.尿細管・間質障害

1.尿毒症物質と腎障害
〈齋藤秀之〉
  尿毒症物質(uremic toxins)
  腎における酸化ストレスと発生要因
  尿毒症物質の腎障害作用と酸化ストレス
  酸化ストレス障害とNrf2
  インドキシル硫酸の除去治療
2.腎線維化と内皮細胞間葉細胞分化
〈金?啓造〉
  内皮細胞間葉細胞分化と腎線維化
  EndMTの分子機構と腎線維化における意義
  EndMT抑制を治療標的とした我々の知見
3.Wnt/β-カテニン経路と腎線維化
〈佐藤 稔〉
  Wnt/β-カテニンシグナル伝達
  Wntシグナルと急性腎障害
  Wntシグナルと線維化
  Wntシグナルによる線維化のメカニズム
  Wntシグナル抑制による線維化治療の可能性


C.全身性疾患と腎障害

1.薬剤性腎障害に関する最近の話題
〈酒巻裕一 成田一衛〉
  腎前性腎障害
  腎性腎障害,急性尿細管壊死
  糸球体障害
  Thrombotic microangiopathy(TMA)
  腎後性腎障害
  横紋筋融解症
2.糖尿病性腎症におけるSirt1遺伝子の機能解析
〈長谷川一宏 脇野 修 伊藤 裕〉
  糖尿病における近位尿細管Sirt1の変化について
  糸球体‐尿細管連関とそのmediator
3.インクレチン関連薬の腎保護効果
〈四方賢一 小寺 亮〉
  インクレチン関連薬とは
  インクレチン関連薬の腎保護効果について


D.水電解質異常

1.うっ血性心不全における腎うっ血の病態生理とV2受容体拮抗薬の効果
〈森 建文 伊藤貞嘉〉
  腎臓は常に低酸素
  腎髄質による体液調節機構
  心不全と体液調節因子
  心不全と腎うっ血
  V2受容体拮抗薬の開発と臨床応用へ
  心不全に対するV2受容体拮抗薬トルバプタンのメリット
  腎うっ血に対するトルバプタン効果の可能性
2.Vitamin D・リン代謝系と腎機能障害
〈松井 功 濱野高行 猪阪善隆〉
  Vitamin D
  リン
3.新しいリン調節系
〈辰巳佐和子 宮川淳美 宮本賢一〉
  リン調節系
  骨と腎臓を結ぶリン調節系(FGF23によるリン利尿作用)
  肝臓と腎を結ぶリン調節系(肝臓切除による低リン血症)
  PHによるNAMおよびNAD+代謝の変化
  NAM投与によるNAD+代謝の活性化がリン代謝へ及ぼす影響
  Nampt/NADによるリン代謝制御


E.腎不全

1.臓器移植におけるmTOR阻害薬の可能性
〈増田智先〉
  mTORの構造
  mTOR阻害薬の薬物動態
  mTOR阻害薬の作用
  臓器移植治療におけるmTOR阻害薬の使用
  mTOR阻害薬の新たな臨床展開
  mTOR阻害薬とオートファジー
2.補体制御異常による非典型溶血性尿毒症症候群
〈服部元史〉
  TMAの病因分類と診断
  補体制御異常によるaHUS(補体関連aHUS)の病因・病態
  補体制御異常によるaHUS(補体関連aHUS)の臨床像
  補体制御異常によるaHUS(補体関連aHUS)に対する治療
3.透析患者の心血管病発症予測
〈上野敏憲 正木崇生〉
  透析効率と血圧
  心筋バイオマーカー
  腎不全に関連する臨床パラメーター
  甲状腺機能および脂質に関連する因子
  テロメアGテール長
4.日本人の糖尿病性腎症の予後因子(多施設共同研究から)
〈古市賢吾 北島信治 清水美保 和田隆志〉
  本邦における糖尿病性腎症の疫学
  臨床的知見,および診断と病期分類
  腎理学的知見
  治療に関する知見


索 引

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執筆者一覧

【編集】    編集
富野康日己  順天堂大学名誉教授  編集
柏原 直樹  川崎医科大学教授  編集
成田 一衛  新潟大学教授  
【著者】  
蘇原映誠  柴田 茂  仲川孝彦  
坪井直毅  丸山彰一  高橋直生  
岩野正之  土谷 健  脇野 修  
藤村慶子  伊藤 裕  武井克仁  
前嶋明人  真弓健吾  吉田輝彦  
土井研人  井上 勉  小澤栄人  
石川雅浩  岡田浩一  堀尾 勝  
合田朋仁  富野康日己  鈴木祐介  
鈴木 仁  武藤正浩  武井 卓  
淺沼克彦  田中絵里子  齋藤秀之  
金?啓造  佐藤 稔  酒巻裕一  
成田一衛  長谷川一宏  四方賢一  
小寺 亮  森 建文  伊藤貞嘉  
松井 功  濱野高行  猪阪善隆  
辰巳佐和子  宮川淳美  宮本賢一  
増田智先  服部元史  上野敏憲  
正木崇生  古市賢吾  北島信治  
清水美保  和田隆志  

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