ログアウト中です。

トップページ循環器・血管 > 心不全診療Q&A 2版

書籍詳細

心不全診療Q&A 2版

心不全診療Q&A 2版

エキスパート105人からの回答

北風政史 編集

B5判 460頁

定価10,120円(本体9,200円 + 税)

ISBN978-4-498-13629-8

2015年04月発行

在庫なし

概念や病態の解釈がダイナミックに変わりつつある心不全について,第一線の現場で活躍されているエキスパートたちが,自らの経験と知識を元にQ&A形式で回答した書.

緒言

 学校教育は,医学に限らず各々の学問の流れの中で,間違いがないと考えられる事柄を,過不足なく学生に伝えることを目的とする.また,その事柄を確定するに至った実証プロセスを教育の場で再現し,その科学的な弁証法を体得することも重要な責務である.大学教育では,特に後者に主体が置かれている.これは,大学が,学問のさらなる発展を率先していくべきものであることに起因する.この一連の流れで構成された医学書は巷間に流布しており,私自身もそのような成書で医学を学んできた一人である.しかし,実臨床により深く触れるようになると,教科書に書かれていない実臨床の瑣事に引っかかり,患者さんの治療がうまくいかないことが出てきてしまう.まさしく「瑣事が大事」である.この時,上級医は,直面している疾病の診断と治療を教科書の「Science」に加えて,自身の豊富な経験という「Art」からアプローチすることによりうまく乗り切っている.ところが,これをすべての医師に要求されては,実際の臨床の現場に立たされている若手医師はたまったものではない.教科書には書かれていない「Art」は,「Science」の行間を読まなければいけないからである.しかし,小説ならいざ知らず,医学書の行間を読むことは不可能である.というのも,医学は,文学のように連続な滑らかな面の上に構築されたものではなく,離散的であるからだ.
 ソクラテスは,哲学を平板な記述からではなく,対話で弟子たちに教えようとしたことは,プラトンが記述したところである.孔子の「論語」を読んでも,対話から社会の真理を弟子たちに伝えようとしている.実際,難しい哲学書の行間は,これらの対話によりかなり埋められており,哲学の実践に資するところが大であると評価されている.私は,医学の「瑣事」に対して,哲学で用いられた対話形式であればその「行間」をうめられるかもしれないと考えた.そこで数年前にまず私の施設や関連の病院の若手の先生に,日ごろ判断に困っている教科書に書かれていない心不全における「大事な瑣事」を列挙していただいた.その実臨床の疑問を私の知己であり日本を代表する循環器病上級医師106人にお答えいただき,本にしていただいた.あれから,数年がたち,その回答に対してまた,質問・疑問が寄せられてきた.当然である.この数年間で心不全の研究と臨床は進み,当時の上級医師の常識・経験が少しずつ変容しつつあるからである.そこでこの機会に,前回,御回答いただいた先生方に,全国の読者から寄せられた疑問と学問の流れを鑑みて改訂版の作成をお願いした.お忙しい執筆者の先生方が快く引き受けてくださり,また出版社の御好意もあってここに改訂版を出すにいたった.この場を借りて皆様に心から御礼申し上げる次第である.
 本書は,Q and Aを繰り返すことにより,その各医師の中にある心不全の見方・考え方をさらにパワーアップして,より浮き彫りにできたのではないかと考える.本書により,心不全の理解がより深くなり,循環器病に従事する医師・コメディカルの方々だけでなく循環器病学を目指す学生さん・若い先生方のよりどころになれば幸いである.

2015年 春暖の折
北風政史

すべて見る

目次


I.心不全とは何か
  1.慢性心不全の疫学  〈眞茅みゆき 筒井裕之〉
  2.急性心不全の疫学  〈佐藤直樹〉
  3.心不全の病態  〈小板橋俊美 和泉 徹〉
  4.慢性心不全の診断  〈神?秀明〉
  5.急性心不全の診断と治療  〈橋村一彦〉
  6.慢性心不全の薬物療法  〈假屋太郎 永井良三〉
  7.慢性心不全の非薬物療法
   A.内科的治療  〈池田奈保子 百村伸一〉
   B.外科的治療  〈船本成輝 南方謙二 坂田隆造〉
   C.Minimally Invasive Therapy  〈天木 誠〉
   D.補助人工心臓と心臓移植  〈許 俊鋭 西村 隆 絹川弘一郎 小野 稔〉
  8.心筋症についてどう考えるか  〈友池仁暢〉
  9.心不全の先進的医療の今後の展開  〈閔 庚徳〉
 10.心不全の新しいとらえ方  〈北風政史〉

II.心不全診療Q&A
 1.心不全の疫学
   1.日本人の心不全の特徴は何ですか?  〈絹川弘一郎〉
   2.日本人の心不全の原因疾患について教えてください  〈田中敦史 野出孝一〉
   3.日本人の心不全は欧米人と差がありますか?  〈浅香真知子 野出孝一〉
   4.日本人では心不全の発症予防になにを指導すればよいですか?  〈兒玉和久 野出孝一〉
   5.心不全症状と予後は関係しますか?その他,予後を規定する因子を教えてください  〈絹川弘一郎〉
   6.左室駆出率でその人の予後がわかるのでしょうか?  〈猪又孝元〉
   7.NYHA II度は,教科書上ではIIsとIImに分けられていますが,
     一定の定義があったら教えてください  〈安村良男〉
   8.HFpEFは日本人でも多いのですか?  〈正木 充 増山 理〉
   9.HFpEFの原因疾患を教えてください  〈正木 充 増山 理〉 
  10.HFpEFの予後は,収縮能が低下している心不全と比較して良好ですか?  〈正木 充 増山 理〉
  11.急性心不全の発症頻度は日本人でどれくらいなのでしょうか?
     また発症様式や原因疾患の内訳を教えてください  〈絹川真太郎〉
 2.心不全の病態
   1.RAA系活性化がなぜ心不全とつながるのですか?  〈猪又孝元〉
   2.交感神経活性がなぜ心不全とつながるのですか? 〈太田慎吾 石橋耕平 赤阪隆史〉
   3.交感神経活性はどのようなマーカーでみるのがよいですか?  〈有本貴範 久保田功〉
   4.RAA系活性化はどのようなマーカーでみるのがよいですか? 〈有本貴範 久保田功〉
   5.糖尿病と心不全の関係について教えてください  〈川端健一 久木山清貴〉
   6.左室駆出率が非常に低下した患者でも元気そうな人がいるのはなぜでしょうか?  〈倉林正彦〉
   7.右心不全,左心不全は何が違うのでしょうか?
     なぜ,それを区別する必要があるのでしょうか?  〈日高貴之 木原康樹〉
   8.心不全が閉塞性睡眠時無呼吸を誘発するメカニズムを教えてください  〈百村伸一〉
   9.心不全悪化時に睡眠時無呼吸症がなぜおこりやすくなるのでしょうか? 〈百村伸一〉
  10.頻脈が続くと心不全をきたすといわれていますが,どれくらいの心拍数で
     どれくらいの期間持続した場合に心不全をきたすか教えてください  〈倉林正彦〉
 3.慢性心不全の診断
   1.慢性心不全で特に重要な身体所見を教えてください  〈川名正敏〉
   2.心筋のリバースリモデリングとはどのような現象を指すのですか?
     また,心不全のどのような病態に対してどのような治療を行った
     ときに期待できるのでしょうか?  〈絹川弘一郎〉
   3.心不全以外に息切れを起こす疾患の鑑別はどうすればよいですか?  〈川名正敏〉
   4.心不全治療において,心エコー検査はいつ行い,どの指標が
     必要でしょうか?  〈浅沼俊彦 中谷 敏〉
   5.HFpEFの診断に必要な検査は何でしょうか?  〈日高貴之 木原康樹〉
   6.Dyssynchrony評価とスペックルトラッキングの解釈を
     教えてください  〈杜 徳尚 伊藤 浩〉
   7.右心機能の評価で最も有効なmodalityはどれですか?
     特にエコー指標について教えてください  〈木島康文 伊藤 浩〉
   8.慢性心不全の診断および予後推定に役立つバイオマーカーを
     教えてください  〈長谷川拓也〉
   9.血中BNPレベルは健常人における心疾患・心不全有無の
     スクリーニングとして有用でしょうか?  〈堀井 学 斎藤能彦〉
  10.基礎疾患によって,安定期の血中BNPレベルは違うのでしょうか?
     その違いはどこからくるのでしょうか?  〈堀井 学 斎藤能彦〉
  11.心不全管理において,BNPはどこまで下げればよいですか? 〈堀井 学 斎藤能彦〉
  12.血中BNPレベルと血中NT-proBNPレベル,
     心不全管理においてどちらがよいでしょうか?  〈宇都宮裕人 木原康樹〉
  13.血中BNPレベルはどんなタイミングで測定したらよいですか?  〈宇都宮裕人 木原康樹〉
  14.心不全の診療に,遺伝子診断などの応用は今後されていくのでしょうか?  〈絹川真太郎〉
  15.右心不全でも病勢に反応して血中BNPレベルが上昇するのは,なぜですか?  〈蔦本尚慶〉
  16.腎不全患者で血中BNPレベルは信頼できないのでしょうか?  〈蔦本尚慶〉
  17.AfがオーバーラップするとどのくらいBNPは上昇しますか?  〈蔦本尚慶〉
  18.拡張機能の評価はどのようにしていけばよいですか?
     前負荷,後負荷に左右されにくい指標はありますか?  〈谷山真規子 伊藤 浩〉
  19.心不全症例の退院のタイミングを教えてください  〈川名正敏〉
 4.急性心不全の診断と治療
   1.急性心不全は何が引き金になることが多いですか?  〈高濱博幸〉
   2.急性心不全の患者をみたときの初期対応を教えてください  〈高濱博幸〉
   3.どのような症例にSwan-Ganzカテーテル留置が必要ですか?  〈天木 誠〉
   4.心不全と腎不全や肺炎の区別はどうしたらよいですか?  〈沢田尚久〉
   5.心不全による喘息様症状と気管支喘息を鑑別する方法はありますか?  〈沢田尚久〉
   6.急性心不全の重症度はどのように判定すればよいのでしょうか?  〈安村良男〉
   7.低灌流を伴う急性心不全で低ナトリウム血症が認められるのはなぜですか?
     またその意義は? 補正する必要がありますか?  〈安村良男〉
   8.クリニカルシナリオの分類ごとの治療戦略と予後の関連性について
     教えてください  〈安村良男〉
   9.急性心不全の発症にvascular failureという概念がいわれていますが,
     血管機能をどうやって心機能から独立して評価するのですか?  〈高濱博幸〉
  10.急性心不全を疑う場合,心エコー検査で必要最低限みておく必要のある
     項目を教えてください  〈天木 誠〉
  11.血管拡張薬と利尿薬,初期治療で優先されるのはどちらでしょうか?〈天木 誠〉
  12.利尿薬は単回静脈注射投与と持続注射のどちらが効果ありますか?  〈天木 誠〉
  13.急性心不全初期治療に硝酸薬+利尿薬とカルペリチドのどちらを
     投与したらよいのでしょうか?  〈高濱博幸〉
  14.急性心不全の治療にカテコラミン製剤を投与する判断をどのように
     しますか? またカテコラミンなどの強心薬の減量の目安には何を
     用いればよいでしょうか?  〈安村良男〉
  15.心不全悪化時にβ遮断薬を中止したほうがよいですか?  〈桑原宏一郎〉
  16.心不全悪化時に利尿薬の反応が悪くなるのはなぜですか?  〈桑原宏一郎〉
  17.急性心不全の治療ではへパリン投与は必要ですか?  〈桑原宏一郎〉
  18.急性心不全では食事を中止すべきでしょうか?  〈沢田尚久〉
  19.急性心不全で低Na血症の場合,治療はどうしたら
     いいでしょうか?  〈木村和広 伊澤 淳 池田宇一〉
  20.左室収縮能低下患者で頻脈による急性心不全をきたした場合,
     レートコントロールの方法を教えてください.また頻脈のコン
     トロールに難渋した場合どの薬剤を使いますか?  〈高濱博幸〉
  21.低心機能患者への点滴,輸血の際の注意点を教えてください  〈藤田雅史〉
  22.急性増悪期に入院させるか外来で経過をみるかの判断の 
     わかれ目はどこでしょうか?  〈藤田雅史〉
  23.サイトカインが急性心不全の病態に関係するようですが,
     サイトカインに対する治療はありますか?  〈塩島一朗〉
  24.急性心不全の病態にHFpEFは関係ありますか?  〈藤田雅史〉
  25.HFpEFの治療はあるのでしょうか? 収縮能が低下している心不全と
     異なるのですか? デバイス治療などはあるのでしょうか?  〈麻植浩樹 伊藤 浩〉
 5.慢性心不全の薬物療法
   1.心機能が悪いけれども,元気な人(NYHAI度またはII度)に
     内服治療は必要なのでしょうか?  〈猪又孝元〉
   2.慢性心不全患者での至適体液量はどのように決めるのでしょうか?  〈猪又孝元〉
   3.心不全患者に使用する利尿薬は何がよいですか? バソプレシン受容体
     拮抗薬を含めた利尿薬の使いわけを教えてください  〈北村光信 安武正弘〉
   4.低心機能の患者に血栓予防のため日常臨床でワルファリンを導入することが
     ありますが,DCMの人などでEF何%以下なら入れたほうがいいとか基準
     があれば教えてください.また出血も考慮すると予防的目的(血栓既往の
     ない人)であればPT-INRは低めに設定してもいいでしょうか?  〈安村良男〉
   5.ACEIとARBで心不全治療はどう使いわけますか?
     ACEIとARB併用は効果が望めますか? 
     また直接的レニン阻害薬は有効でしょうか?  〈山本明日香 安武正弘〉
   6.ACEIとβ遮断薬のどちらを先に開始しますか?  〈伊藤 宏〉
   7.血圧が低くてもACEI・ARBやβ遮断薬を使ったほうがいいですか?
     どちらを優先しますか?リモデリング予防効果におけるβ遮断薬と
     ACEIの違いを教えてください  〈伊藤 宏〉
   8.β遮断薬を導入するタイミングはどのように考えたら
     よいですか?  〈小林成美 平田健一〉
   9.β遮断薬を増量する目安には,何を用いればよいでしょうか? 
                〈小林成美 平田健一〉
  10.β遮断薬はどれ位まで増量すべきでしょうか?  〈小林成美 平田健一〉
  11.心不全のあるCOPDや喘息の患者にβ遮断薬を使用することは大丈夫ですか?
     小児喘息の既往がある場合はどうでしょうか?  〈加藤真帆人〉
  12.β遮断薬が有用な心疾患は何ですか?  〈加藤真帆人〉
  13.β遮断薬でカルベジロール(アーチスト®)やビソプロロール(メインテート®)
     以外を内服している場合,薬剤の変更をするべきでしょうか?  〈石井秀樹〉
  14.β遮断薬投与前にResponderとNon-responderを見分けることができますか? 
     MIBGシンチの意義を教えてください  〈荒瀬聡史 吉村道博〉
  15.β遮断薬はビソプロロールとカルベジロールの選択に差はありますか?  〈百村伸一〉
  16.心拍数が遅い心不全症例でどのようにしてβ遮断薬を
     入れていけばよいでしょうか?  〈川井 真 吉村道博〉
  17.ジギタリス製剤の位置づけ.ジギタリスの血中濃度は
     どのくらいがよいですか?  〈石井秀樹〉
  18.心不全に伴う低ナトリウム血症の補正は必要ですか?
     また,どのように行うべきですか?  〈浅沼博司〉
  19.抗アルドステロン薬の有用性を教えてください.スピロノラクトンと
     エプレレノンの使いわけはありますか?  〈浅沼博司〉
  20.貧血の治療法と目標ヘモグロビン値について教えてください.
     ネスプの使い方についても教えてください  〈浅沼博司〉
  21.低心機能患者に対して抗不整脈薬を投与する場合の注意点を教えてください  〈石井秀樹〉
  22.心拍数を落とす薬剤を用いたSHIFT試験が発表され注目されていますが,
     心拍数を落とすことは心不全治療に重要な点ですか?  〈高濱博幸〉
  23.頻脈性心房細動症例におけるレートコントロールの方法を教えてください  〈安村良男〉
  24.慢性心不全の急性増悪発症予防に外来点滴療法は有効か教えてください  〈渡邉雅貴〉
  25.左室収縮能が非常に低下した患者で致死性不整脈が出現したときに
     使用できる薬剤を教えてください  〈渡邉雅貴〉
  26.ICDによるデバイス治療とアミオダロンによる薬物療法は,どのような
     状況で,どちらを優先すべきか教えてください  〈古川善郎 山田貴久〉
  27.左室収縮能が非常に低下した患者で心房細動による頻脈のコントロールに
     難渋した場合どの薬剤を使いますか? またカテーテルアブレーションは 
     行いますか?  〈古川善郎 山田貴久〉
 6.慢性心不全の非薬物療法
  1)内科的治療
    1.CRTの最適なoptimizationの方法は?  〈神㟢秀明〉
    2.CRTのResponderとNon-responderの予測は可能ですか?  〈神㟢秀明〉
    3.心臓リハビリテーションの適応,禁忌は? 外来における運動療法の
      指導はどのようにすればいいですか?  〈百村伸一〉
    4.在宅酸素療法や陽圧換気療法(CPAP, BiPAP, ASVなど)の
      適応と導入方法は? また違いはありますか? その他,陽圧
      換気に伴う血行動態の変化を教えてください   〈百村伸一〉
    5.IABPやPCPSなどの補助循環を検討する状況は,どのような場合でしょうか?  〈渡邉雅貴〉
    6.補助循環からの離脱と中止について教えてください  〈渡邉雅貴〉
    7.虚血性心不全での,心不全コントロール目的でバイアビリティが
      残っていると思われるCTOを開けることにより予後は本当に
      延びるのでしょうか?  〈中村俊一 安武正弘〉
    8.低心機能患者の運動処方はどうすればよいですか? 海外旅行や
      運動の許可はどうすればよいですか?  〈山崎佐枝子 伊澤 淳 池田宇一〉
    9.左室駆出率は低いのですが,元気な患者でも自宅安静は必要でしょうか?
      動き回ってはいけないのでしょうか?  〈青木竜男 福本義弘〉
   10.心不全患者にどのような生活指導が必要ですか?
      なぜ運動しすぎたり,食べ過ぎたりするとだめなのですか? 
                〈青木竜男 福本義弘〉
   11.食事,飲水の指導はどのようにしたらよいですか?
      飲水制限の量の設定は?  〈長谷川拓也〉
   12.退院後の職場復帰について教えてください  〈太田慎吾 石橋耕平 赤阪隆史〉
   13.症状のない弁膜症患者の場合,どの程度で専門医に
      紹介すべきですか?  〈玉置俊介 山田貴久〉
   14.症状のない弁膜症患者のフォローアップはどうすればよいですか?〈長谷川拓也〉
  2)外科的治療
    1.Ischemic MRの治療のタイミングは?  〈長谷川拓也〉
    2.三尖弁閉鎖不全に対する手術の適応は?  〈高野弘志〉
    3.Batista手術やDor手術の現状を教えてください  〈磯村 正〉
    4.連合弁膜症の治療方針について教えてください  〈磯村 正〉
  3)minimally invasive therapy
    1.MV clipは海外でどのような位置づけですか?  〈天木 誠〉
    2.PTMCについて注意しないといけないことを教えてください 
                〈西垣和彦 湊口信也〉
    3.ASDのAmplatzerについて,適応と禁忌は?  〈森 三佳 山岸正和〉
    4.TAVIを考えるタイミングは?  〈中谷 敏〉
    5.TAVIの合併症は何ですか?  〈中谷 敏〉
    6.大規模試験の結果はどうでしたか?
      (PARTNER試験,France registry early resultsなど)  〈笹子佳門〉
    7.TAVIの可能性も考えて治療方針を検討したいとき,その適応をどのように評価を
      進めていけばよいですか? どのような症例が適していますか?  〈笹子佳門〉
    8.TAVIのデバイスにはどのようなものがありますか?  〈小野 稔〉
    9.TAVIの適応について教えてください  〈小野 稔〉
  4)補助人工心臓と心臓移植
    1.最近の補助人工心臓は自宅でも使えると聞きましたが,
      どのような人に使えますか?  〈斎藤俊輔 澤 芳樹〉
    2.自宅で使える補助人工心臓は何年くらい使えるのですか?〈斎藤俊輔 澤 芳樹〉
    3.完全置換型人工心臓はいつ出てきますか?  〈斎藤俊輔 澤 芳樹〉
    4.心臓移植後の薬剤管理について教えてください  〈許 俊鋭 小野 稔〉
    5.補助人工心臓はやはり心臓移植への橋渡しにしかなり得ませんか?  〈小野 稔〉
    6.補助人工心臓とはどのようなもので,どのような種類があるのでしょうか?  〈許 俊鋭〉
    7.補助人工心臓を離脱することは可能でしょうか?  〈許 俊鋭〉
    8.心臓移植の適応について教えてください  〈中谷武嗣〉
    9.心臓移植の手続きについて教えてください  〈中谷武嗣〉
   10.移植された心臓はどのように心拍や収縮力がコントロール
      されるのでしょうか?  〈加藤倫子〉
 7.心筋症について
   1.肥大型心筋症の拡張相へ移行する理由と見分け方について
     教えてください  〈舟田 晃〉
   2.肥大型心筋症のなかには収縮能が低下する群がいるといわれています.
     その発生頻度や予後および原因などわかっているのでしたら教えて
     ください  〈寺口郁子 赤阪隆史〉
   3.肥大型心筋症,拡張型心筋症の遺伝子異常について教えてください  〈舟田 晃〉
   4.肥大型心筋症患者の家族調査はどこまで介入すべきか教えてください〈舟田 晃〉
   5.DCMの鑑別・除外診断はどこまで行えばよいですか? たとえば肺門リンパ節
     腫脹なく,ACE,リゾチーム陰性ならサルコイドーシス否定的といって
     よいのかなどについて教えてください  〈手塚大介 磯部光章〉
   6.肥大型心筋症患者が突然死を起こすことがありますが,
     予測可能でしょうか?  〈塩島一朗〉
   7.MRIにおける遅延造影の意義は?  〈安斉俊久〉
   8.心筋症における左房容積の意義は?  〈寺口郁子 赤阪隆史〉
   9.Latent HOCMはどこまで追求すべきか教えてください  〈安斉俊久〉
  10.HCMにおける運動負荷試験の意義,どの負荷試験が 
     よいでしょうか?  〈安斉俊久〉
  11.HCMやDCMの鑑別疾患と必要な検査について
     教えてください  〈手塚大介 磯部光章〉
  12.心サルコイドーシス症におけるFDG-PETの有用性について
     教えてください  〈手塚大介 磯部光章〉
  13.拘束型心筋症など重度の拡張障害の患者は体液量コントロールが
     難しいですが,何を指標にしたらよいですか?  〈宮田昌明〉
  14.心不全治療にSERCAを用いた遺伝子治療が米国ですでに開発が
     進んでいますが,遺伝子治療は有用な治療法となるのでしょうか?  〈佐野元昭〉
  15.閉塞性肥大型心筋症に対する薬物療法,カテーテル治療から
     手術のタイミングも含めた治療戦略を教えてください  〈宮田昌明〉
  16.HOCM薬物療法の効果判定法と,心筋切除やPTSMAの適応について
     教えてください  〈宮田昌明〉
 8.心不全の先進的治療の今後の展開
   1.心筋シートを使うと心不全はよくなると聞きましたが,
     どんな患者が適応になりますか?  〈斎藤俊輔 澤 芳樹〉
   2.衝撃波療法って何ですか?  〈伊藤健太〉
   3.異種移植に対する研究も進められていると聞きますが,
     現状を教えてください  〈塩島一朗〉
 9.心不全の大規模研究の進め方
   1.心不全の大規模研究のエンドポイントはどのようなものが
     ありますか?  〈絹川弘一郎〉
   2.サロゲートエンドポイントで適切なものはありますか?  〈絹川真太郎〉
   3.症例数の設定はどのようにするのですか?  〈嘉田晃子〉
   4.なぜ前向き試験のほうが後ろ向き試験より重要視されるのでしょうか? 〈上坂浩之〉
   5.利益相反とは何ですか?  〈山本晴子〉
   6.臨床研究と治験との差について教えてください.
     海外との差についても教えてください  〈山本晴子〉
   7.大規模臨床研究の成果をどのように個別の患者に還元すればいいですか? 
                〈倉林正彦〉
 10.心不全を全体としてどうとらえるか─from bench to bedside─
   1.心不全と心筋不全の違いは何ですか?  〈伊藤 宏〉
   2.CRASについて教えてください  〈西垣和彦 湊口信也〉
   3.ターミナルケアの現状と,今後どうなるかを教えてください  〈猪又孝元〉
   4.今後心不全の新しい薬剤としてどのようなものがありますか?  〈尾野 亘〉
   5.ゲノム解析は心不全に対してどのような切り口を可能としますか?  〈佐野元昭〉 
   6.免疫抑制療法の現状と展開について教えてください  〈尾野 亘〉
   7.心筋症の遺伝子診断は,実際にどれくらい役立ちますか?  〈佐野元昭〉

索引

すべて見る

執筆者一覧

北風政史 国立循環器病研究センター臨床研究部・心臓血管内科部長 編集
眞茅みゆき 北里大学看護学部准教授 
筒井裕之 北海道大学大学院医学研究科循環病態内科学教授 
佐藤直樹 日本医科大学武蔵小杉病院内科・循環器内科・集中治療室教授 
小板橋俊美 北里大学医学部循環器内科学 
和泉 徹 恒仁会新潟南病院統括顧問 
神㟢秀明 国立循環器病研究センター心臓血管内科医長 
橋村一彦 阪和記念病院心臓血管センターセンター長 
假屋太郎 東京大学大学院医学系研究科循環器内科学 
永井良三 自治医科大学学長 
池田奈保子 自治医科大学附属さいたま医療センター循環器科 
百村伸一 自治医科大学附属さいたま医療センターセンター長 
船本成輝 京都大学大学院医学研究科心臓血管外科 
南方謙二 京都大学大学院医学研究科心臓血管外科講師 
坂田隆造 京都大学大学院医学研究科心臓血管外科教授 
天木 誠 国立循環器病研究センター心臓血管内科 
許 俊鋭 東京都健康長寿医療センター長 
西村 隆 東京都健康長寿医療センター心臓外科部長 
絹川弘一郎 東京大学医学部重症心不全治療開発講座特任教授 
小野 稔 東京大学医学部心臓外科教授 
友池仁暢 日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院院長 
閔 庚徳 国立循環器病研究センター臨床研究部 
田中敦史 佐賀大学医学部循環器内科 
野出孝一 佐賀大学医学部循環器内科教授 
浅香真知子 佐賀大学医学部循環器内科 
兒玉和久 済生会熊本病院循環器内科 
猪又孝元 北里大学医学部循環器内科学講師 
安村良男 大阪医療センター循環器内科 
正木 充 兵庫医科大学循環器内科学・臨床検査医学講師 
増山 理 兵庫医科大学循環器内科学主任教授 
絹川真太郎 北海道大学大学院医学研究科循環病態内科学講師 
太田慎吾 国保日高総合病院 
石橋耕平 国立循環器病研究センター病院 
赤阪隆史 和歌山県立医科大学循環器内科教授 
有本貴範 山形大学医学部内科学第一講座 
久保田功 山形大学医学部内科学第一講座教授 
川端健一 山梨大学医学部第二内科講師 
久木山清貴 山梨大学医学部第二内科教授 
倉林正彦 群馬大学大学院医学系研究科臓器病態内科学教授 
日高貴之 広島大学大学院医歯薬保健学研究科循環器内科学 
木原康樹 広島大学大学院医歯薬保健学研究科循環器内科学教授 
川名正敏 東京女子医科大学総合診療科教授 
浅沼俊彦 大阪大学大学院医学系研究科先進心血管治療学寄附講座准教授 
中谷 敏 大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻機能診断科学教授 
杜 徳尚 トロント総合病院成人先天性心疾患部門 
伊藤 浩 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科循環器内科学教授 
木島康文 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科循環器内科学 
長谷川拓也 国立循環器病研究センター心臓血管内科 
堀井 学 市立奈良病院循環器内科部長 
斎藤能彦 奈良県立医科大学第1内科学教授 
宇都宮裕人 広島大学大学院医歯薬保健学研究科循環器内科学,シーダーズ・サイナイ病院心エコーラボ 
蔦本尚慶 公益財団法人豊郷病院院長 
谷山真規子 岡山大学病院循環器内科 
高濱博幸 国立循環器病研究センター心臓血管内科 
沢田尚久 京都第一赤十字病院循環器内科部長 
桑原宏一郎 京都大学大学院医学研究科循環器内科講師 
木村和広 信州大学医学部循環器内科 
伊澤 淳 信州大学医学部循環器内科講師 
池田宇一 信州大学医学部循環器内科教授 
藤田雅史 関西労災病院循環器内科副部長 
塩島一朗 関西医科大学第二内科教授 
麻植浩樹 岡山大学病院超音波診断センター 
北村光信 日本医科大学循環器内科 
安武正弘 日本医科大学大学院医学部研究科総合医療・健康科学分野教授 
山本明日香 日本医科大学循環器内科 
伊藤 宏 秋田大学大学院医学系研究科循環器内科学・呼吸器内科学教授 
小林成美 神戸大学医学部附属病院循環器内科 
平田健一 神戸大学大学院医学研究科循環器内科学教授 
加藤真帆人 日本大学医学部内科学系循環器内科学分野 
石井秀樹 名古屋大学医学部循環器内科講師 
荒瀬聡史 東京慈恵会医科大学循環器内科 
吉村道博 東京慈恵会医科大学循環器内科教授 
川井 真 東京慈恵会医科大学循環器内科准教授 
浅沼博司 京都府立医科大学循環器内科学特任准教授 
渡邉雅貴 東京医科大学循環器内科 
古川善郎 大阪府立急性期・総合医療センター不整脈科部長 
山田貴久 大阪府立急性期・総合医療センター心臓内科主任部長 
中村俊一 日本医科大学循環器内科 
山崎佐枝子 信州大学医学部循環器内科 
青木竜男 東北大学大学院医学系研究科循環器内科学 
福本義弘 久留米大学医学部内科学講座心臓・血管内科部門主任教授 
玉置俊介 大阪府立急性期・総合医療センター心臓内科医長 
高野弘志 獨協医科大学越谷病院心臓血管外科・呼吸器外科主任教授 
磯村 正 都立広尾病院心臓血管外科 
西垣和彦 岐阜大学大学院医学系研究科循環・呼吸病態学・第二内科臨床教授 
湊口信也 岐阜大学大学院医学系研究科循環・呼吸病態学・第二内科教授 
森 三佳 金沢大学医薬保健研究域医学系臓器機能制御学・循環器内科 
山岸正和 金沢大学医薬保健研究域医学系臓器機能制御学・循環器内科教授 
笹子佳門 大阪厚生年金病院循環器センター長・心臓血管外科部長 
斎藤俊輔 大阪大学大学院医学系研究科心臓血管外科 
澤 芳樹 大阪大学大学院医学系研究科心臓血管外科教授 
中谷武嗣 国立循環器病研究センター移植部門長 
加藤倫子 順天堂大学医学部附属病院ハートセンター准教授 
舟田 晃 金沢大学附属病院救急部講師 
寺口郁子 和歌山県立医科大学循環器内科 
手塚大介 東京医科歯科大学循環制御内科学 
磯部光章 東京医科歯科大学循環制御内科学教授 
安斉俊久 国立循環器病研究センター心臓血管内科部長 
宮田昌明 鹿児島大学大学院心臓血管・高血圧内科学准教授 
佐野元昭 慶応義塾大学医学部循環器内科准教授 
伊藤健太 東北大学大学院循環器先端医療開発学准教授 
嘉田晃子 名古屋医療センター臨床試験研究部室長 
上坂浩之 国立循環器病研究センター研究開発基盤センター,大阪大学臨床医工学融合研究教育センター招聘教授 
山本晴子 国立循環器病研究センター先進医療・治験推進部部長 
尾野 亘 京都大学大学院医学研究科循環器内科准教授 

すべて見る

電子書籍で購入する

心不全診療Q&A 2版
   定価10,120円(本体9,200円 + 税)
   2015年04月発行
(外部のサイトへとびます)
心不全診療Q&A 2版
   定価10,120円(本体9,200円 + 税)
   2015年04月発行
(外部のサイトへとびます)
  • テキスト・教科書
  • 考え方・使い方
  • J-IDEO
  • J-IDEO定期購読
  • ClinicalNeuroscience
  • 広告掲載をお考えの方へ
  • 企画応募フォーム
  • 動画閲覧・ファイルダウンロード
  • 採用情報
  • X
  • note小
  • Facebook
  • JIDEOバックナンバー
  • テキスト・教科書
  • グリーンノート
  • 考え方使い方

株式会社中外医学社 〒162-0805 東京都新宿区矢来町62 TEL 03-3268-2701/FAX 03-3268-2722