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書籍詳細

Annual Review 循環器 2013

Annual Review 循環器 2013

小室一成 他監訳

B5判 288頁

定価10,780円(本体9,800円 + 税)

ISBN978-4-498-13415-7

2013年01月発行

在庫なし

注目すべきトピックを選び,その分野の第一人者が内外の文献を踏まえて最新の進歩を展望する.定評ある年刊書の最新版.

目 次


I.循環器の生物学

1.ヒトiPS細胞を用いた遺伝性疾患の病態解明
〈矢澤真幸〉
  研究背景
  患者由来のヒトiPS細胞の作製
  患者由来のiPS細胞から心筋細胞の樹立
  患者由来の心筋細胞の電気生理学的解析患者由来の心筋細胞におけるカルシウムシグナリング
  ロスコビチンを用いたレスキュー実験
  ティモシー症候群患者由来の神経細胞の解析
2.心筋の再生と損傷応答
〈菊地 和〉
  哺乳類の心筋再生能
  ゼブラフィッシュの心筋再生能
  再生心筋の細胞起源
  ゼブラフィッシュ心臓の損傷応答
  今後の展望
3.心外膜前駆細胞の起源と心筋再生における役割
〈永井敏雄〉
  心外膜の発生と胎生期の心臓形成における役割
  心外膜前駆細胞の起源
  成体心外膜と心筋再生
  今後の展望
4.心臓・心疾患におけるWntシグナルの役割
〈内藤篤彦〉
  Wntシグナル総論
  心筋細胞におけるWntシグナル活性化
  心筋幹細胞におけるWntシグナル活性化
  心臓線維芽細胞におけるWntシグナル活性化
5.動脈硬化とアレルギー・炎症
〈田中君枝 佐田政隆〉
  動脈硬化と炎症
  動脈硬化と自然炎症
  脂肪組織の炎症
  心臓周囲脂肪組織炎症と動脈硬化病変
  動脈硬化とアレルギー
6.心筋再生医療
〈山下 潤〉
  細胞治療
  薬物治療
  新しいアプローチ

II.心不全

1.拡張不全の分子機序
〈衣笠良治 山本一博〉
  拡張機能とは?
  拡張不全における組織学的変化
  拡張機能障害のメカニズム
  収縮不全と拡張不全の違い
  非心臓因子の影響
2.慢性心不全患者への遠隔監視システムの有効性
〈佐々木真吾 奥村 謙〉
  遠隔モニタリング(Remote monitoring)とは
  遠隔モニタリングシステムの安全性と有効性
  胸郭内インピーダンスモニタリングを用いた心不全の早期予知,早期検出
  遠隔モニタリングによる慢性心不全例の予後改善効果
  心不全診断法としての遠隔モニタリングシステムの展望
3.アクチン・ミオシン系を標的とした新規心不全治療薬「Omecamtiv」の可能性
〈池田安宏〉
  心筋細胞の収縮・弛緩とアクチン・ミオシン
  心筋細胞のミオシンアイソフォーム
  Omecamtiv開発の歴史
  ミオシンアクチベータとは
  正常人におけるomecamtivの効果
  安定した心不全患者におけるomecamtivの急性効果と現状での問題点
4.心不全患者における貧血と鉄欠乏の管理
〈川上利香 斎藤能彦〉
  貧血の重要性とヘモグロビン低下による予後との関係
  心不全での貧血の原因
  鉄代謝
  鉄欠乏の診断
  貧血の補正・治療
5.心不全治療における抗アルドステロン薬の新しいエビデンス
〈絹川真太郎 筒井裕之〉
  アルドステロンの作用
  心不全におけるアルドステロン
  心不全治療における抗アルドステロン薬(スピロノラクトン)
  本邦における心不全におけるスピロノラクトン治療
  選択的抗アルドステロン薬の有効性
6.心臓幹細胞を用いた心不全治療の最前線
〈竹原有史 松原弘明〉
  心臓前駆・幹細胞
  心臓前駆・幹細胞を用いた心筋再生医療
  心筋幹細胞移植の効果
  次世代の心筋再生医療
7.東日本大震災と心不全
〈青木竜男 下川宏明〉
  東日本大震災の概要
  震災と心血管病の増加
  震災と心不全の増加
  心不全増加の機序

III.虚血性心疾患

1.Beyond DESの現状と可能性―DEB・Bioresorbable Scaffold
〈田邉健吾〉
  DES留置後の再狭窄
  Bioresorbable scaffold
2.マルチスライスCTの新たな可能性(逐次近似再構成法,Perfusion法,Subtraction法)
〈吉岡邦浩 田中良一〉
  逐次近似再構成法
  CT心筋perfusion
  冠動脈のsubtraction CT
3.MRIによる動脈硬化の分子イメージング
〈古賀純一郎 相川眞範〉
  MRIによる分子イメージング
  マクロファージの分子イメージング
  MMPの分子イメージング
  内皮細胞の分子イメージング
  酸化ストレスの分子イメージング
  血栓症の分子イメージング
  血管新生の分子イメージング
  アポトーシスの分子イメージング
  分子イメージング:臨床応用とさらなる展開へ向けて
4.血管内イメージングによる冠動脈疾患の予後予測
〈久保隆史 赤阪隆史〉
  Vulnerable plaque
  IVUS
  血管内視鏡
  OCT
  薬剤治療の効果判定と予後予測
  冠動脈インターベンションの予後予測限界
  将来の展望
5.本邦における多施設共同前向き試験とエビデンス
〈上妻 謙〉
  日本の虚血性心疾患の予後や薬物療法に関する臨床研究
  ステントなどデバイスに関する研究
  PCI,CABGの比較
  ACS
6.多枝病変における心筋虚血評価と血行再建
〈田中信大〉
  中等度狭窄における心筋虚血評価の意義
  PCI施行前・後の心筋虚血評価の意義
  多枝病変症例における虚血評価と治療戦略
  Functional SYNTAX score
7.冠微小循環障害の評価
〈高岡奈央子 辻田賢一 大庭圭介 小川久雄〉
  冠微小循環障害評価の臨床的意義
  冠微小循環障害評価モダリティー

IV.不整脈

1.新規抗血栓薬の有効性と問題点
〈後藤信哉〉
  新規経口抗凝固薬への「失望」
  モニタリングの逆説
  「心房細動の脳卒中予防試験」と「心原性脳塞栓症の適応」の解離
  本年度のまとめと今後の展望
2.心房細動のカテーテルアブレーションの新しいエビデンス―適応と成績を中心に―
〈五十嵐 都 青沼和隆〉
  心房細動に対する高周波カテーテルアブレーション
  肺静脈隔離術(pulmonary vein isolation: PVI)
  心房細動アブレーション後の再発予測因子
  線状アブレーション
  CFAEアブレーション
  Stepwiseアブレーション
  アブレーションの成績向上のための工夫
3.心臓植込み型デバイスの遠隔モニタリング
〈西井伸洋 伊藤 浩〉
  遠隔モニタリングのエビデンス
  遠隔モニタリングで何がわかるか
  遠隔モニタリングの運用方法
  遠隔モニタリングの今後の課題
4.遺伝性不整脈と遺伝子異常:その検索手法を中心に
〈堀江 稔〉
  遺伝子診断法
  エクソーム解析を用いた遺伝子異常同定の一例

V.高血圧・肺高血圧

1.高血圧の世界規模でのゲノム解析とその成果
〈田原康玄 三木哲郎〉
  高血圧感受性遺伝子研究の背景
  高血圧感受性遺伝子ATP2B1 ATP2B1の機能解析
  高血圧GWASのメタ解析
  高血圧感受性遺伝子解析のこれから
2.食塩感受性高血圧の分子機構
〈下澤達雄〉
  ミネラルコルチコイド受容体の活性化と食塩感受性
  神経調節と,食塩感受性高血圧
  交感神経と腎ナトリウム排泄能
3.肥満と高血圧の発症の共通基盤
〈宇野健司 片桐秀樹〉
  臓器間ネットワーク
  臓器間ネットワークの役割
  臓器間ネットワークと高血圧
  今後の展望
4.血管平滑筋におけるTRICチャネルと本態性高血圧発症リスク
〈竹島 浩〉
  TRIC-A欠損マウスにおける高血圧
  TRIC-A欠損血管平滑筋細胞におけるCa2+ハンドリング
  TRIC-A欠損による血管平滑筋細胞における過分極シグナルの減少
  ヒトTRIC-A遺伝子多型と高血圧
  今後の展望
5.血圧変動性と臓器障害
〈甲斐久史〉
  血圧変動性の種類
  血圧変動性に影響を与える要因
  短期的血圧変動性の臨床的意義
  日内変動増大性の臨床的意義
  日間変動増大性の臨床的意義
  受診日間変動増大の臨床的意義
  血圧変動増大性が高血圧性臓器障害を助長する機序
  血圧変動をターゲットとした降圧療法
6.合併症性肺動脈性肺高血圧症の治療方針―特発性,遺伝性ではない全身性疾患に合併する
〈田村雄一 福田恵一〉
  膠原病性肺高血圧症
  最後に
7.新しい血管炎分類
〈高橋 啓 大原関利章 横内 幸〉
  血管炎分類の変遷
  The First International Chapel Hill Consensus Conference on the Nomenclature of Systemic Vasculitides(CHCC1994)
  2012 Revised International Chapel Hill Consensus Conference Nomenclature of Vasculitides(CHCC2012)

VI.先天性心疾患・小児

1.川崎病へのステロイド療法―RAISE Study:小児循環器領域初の多施設共同前方視的ランダム化比較試験結果から
〈小林 徹 荒川浩一 佐地 勉〉
  急性期川崎病患者に対する標準治療
  IVIG不応例予測モデルと初期治療層別化
  川崎病患者に対するステロイドの作用機序
  今後の展望
2.AHA Scientific Statement 2011―小児期心疾患に対する心臓カテーテルとインターベンションの適応
〈富田 英〉
  心臓カテーテルの準備に関する一般的な推奨
  診断カテーテルの適応
  心房間交通の作成
  カテーテルによる中隔欠損の閉鎖術カテーテルによる弁拡大
  血管狭窄に対するバルーン血管形成術/ステント留置術
  カテーテルによる血管閉塞
  カテーテルによる肺動脈弁置換
  ハイブリッド治療
  その他の心臓カテーテル,カテーテル治療に関する事項
3.Fontan(TCPC)conversionに伴う不整脈外科治療―成人に達した長期経過後の問題点,治療法の新知見など
〈松尾浩三〉
  Classical Fontan(APC-Fontan, Bjork Fontan)からTCPC,そしてExtracardiac TCPCへの術式変遷
  Classical Fontanの長期遠隔期の問題点,不整脈
  Fontan conversionの術式
  心電図変化とconversion
  Fontan conversionの効果と今後の方向
4.TAPVR合併complex症例に対するSutureless pericardial repair
〈大嶋義博〉
  Sutureless pericardial repairとは
  Primary sutureless pericardial repair
  手術手技
  臨床成績

VII.心血管外科

1.遠位弓部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術
〈東 隆 山崎健二〉
  遠位弓部大動脈瘤に対するSG内挿術の問題点
  オーダーメイド屈曲開窓型SG(商品名Najuta,KAWASUMI lab. Inc)の構造と特徴
  SGデザインの実際
  Najutaの形態学的適応
  遠位弓部大動脈瘤治療におけるNajutaの役割
2.HOCMに対する心筋切除術
〈南方謙二 坂田隆造〉
  肥大型心筋症
  LVOT閉塞とSAMによるMR
  手術適応と手技手術成績
  Alcohol septal ablationとの比較
  問題点と今後の展望
3.低侵襲僧帽弁手術の現状
〈岡本一真 四津良平〉
  MICSの定義
  MICS僧帽弁手術におけるアプローチの変遷
  ロボットによる低侵襲僧帽弁手術
  人工心肺の確立および心筋保護
  MICS僧帽弁手術の安全性と長期予後
  高齢者に対するMICS
  MICSにおける僧帽弁形成方式
  慶應義塾大学におけるMICS(僧帽弁手術・心房中隔欠損孔閉鎖)の成績
  ISMICSからの提言
4.Structural Heart Diseaseに対するカテーテル治療―TAVR, MitraClipを中心に
〈倉谷 徹〉
  経カテーテル的大動脈弁置換術(transcatheter aortic valve replacement: TAVR)とは?
  TAVRのデバイス
  TAVR導入までの準備
  TAVRの成績
  MitraClipの現状と将来
5.感染性心内膜炎の外科治療I―大動脈基部再建を要する感染性心内膜炎
〈宮原俊介 大北 裕〉
  弁周囲感染に対する手術
  起因菌
  人工弁の選択
  自己弁心内膜炎と人工弁心内膜炎に対する基部再建術の成績

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